観戦せざる観戦記

プロの将棋をもとに考えたもの

藤井九段の鮮やかさ

第76期順位戦B級2組6回戦 2017-10-18

田村康介 七段 vs. 藤井 猛 九段

 

どちらも好きな棋士ですが、田村七段はやや荒っぽい棋風、藤井九段は精密な棋風といえるでしょうか。

さて、下記の局面で田村七段が手裏剣を飛ばしたところ。

狙いは、撮らせて2三に角を打って馬を作ることでしょうか。

藤井九段の手は?(4段以上)

 

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答えは1四角でした。銀に狙いをつけています。

ここから、流れるように進みます。

△1四角打▲5六銀

△2六歩▲同歩

△ 同銀▲7四歩

△2七銀▲7三歩成

△同銀▲6八飛

△3六銀成▲2八歩打

 

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鮮やかに振り飛車がさばいたように見えます。

以下も流れるように藤井九段が攻めました。

 

終局図

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私には、△1四角から一気に流れが生まれ、それ以降、その流れが止まることはなかったように見えました。