2018-01-01から1年間の記事一覧
村山慈明 七段 vs. 羽生善治 竜王 第59期王位戦挑戦者決定リーグ紅組 羽生竜王と村山七段、この二人は確か研究仲間のはずである。 村山七段は、羽生竜王の感性を近くで見ることができているわけだ。 期するものがあるに違いない。 (初手からの指手)▲7六歩…
第8図を再掲する。 先手の井上九段が鋭い手を指した局面である。 ここでは先手優勢と思われる。 ただし、差は大きくはないと思う。 第8図 (第8図以下の指手)△同 桂▲3五歩打△5一玉▲7九玉△3五角(第9図) 後手は△同桂。 対して先手は、▲3五歩。桂の…
井上慶太 九段 vs. 藤井聡太 六段 第68期王将戦一次予選 いわずと知れた藤井六段の将棋。 対する井上慶太九段は、あまり将棋に詳しくない人はそれほど知らないかもしれない。 この井上九段は、とにかく人柄がいい。 そのため弟子からも大いに慕われているよ…
さて、稲葉八段が懸命に手を探し、何とかたどり着いた局面である。 差は、ついているのかどうかも分からない。 私の見るところでは、後手陣の右側の桂馬等をうまくとる手があれば、先手が行けるかも、というところである。 第7図 (第7図以下の指手)▲2三…
稲葉 陽 八段 vs. 羽生善治 竜王 第76期順位戦A級プレーオフ 注目の一戦である。 勝敗は、私の予想通りであった。 (多数派の予想通りかと思うので、あまり自慢にはならないが) (初手からの指手)▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲3八銀△7二…
豊島将之 八段 vs. 羽生善治 龍王 第76期順位戦A級プレーオフ 豊島八段がこのプレーオフを爆進している。あと二つ勝てば、名人挑戦である。 対するは羽生。待望の好カードである。 舞台も申し分ない。 (初手からの指手) ▲2六歩△3四歩▲7六歩△8四歩▲2…
久保利明 王将 vs. 豊島将之 八段 第67期王将戦七番勝負 第5局 最近、調子はいいものの、それでもいいところで負かされているイメージもある豊島。 一方は振り飛車党の期待を、一身に背負う(菅井王位はいるが)久保王将。 久保王将がタイトルを維持してほ…
広瀬章人 八段 vs. 豊島将之 八段 第76期順位戦A級11回戦 名人挑戦を目指す豊島八段は、ぜひとも勝ちたい一局。 対する広瀬八段は、ついこの間、藤井五段と朝日杯で決勝を戦った強者である。 (初手からの指手)▲2六歩△3四歩▲7六歩△8四歩▲2五歩△8五歩…
藤井五段が模様をよくしている局面だが、決定的な差がついているとまでは言えないのかもしれない。 ゆっくりしていれば先手の攻め駒が一掃される恐れもある。 模様はよくても、攻める責任が先手にはある。 第10図 (第10図以下の指手) △4一飛▲8六銀△…
羽生を破った藤井を決勝で迎え撃つのは、広瀬八段。 A級棋士であり、その終盤力は誰もが認めるところである。 ただ、藤井の終盤力は桁違いとも思われるため、藤井よりも有利な面があるとすれば、それは終盤力ではなく、経験ということになるのではないだろ…
さて、局面は、羽生が歩を成ったところである。 狙いは、△4四金である。 第10図 第10図以下の指手 ▲5八玉△4四金▲4三歩打△同 玉▲4四銀△同 玉▲6六角打△5五銀打▲同 角△同 玉 藤井は、王を逃げた。 後手は着々と挟撃体制を築いている。 逆転している…
藤井聡太 五段 vs. 羽生善治 竜王 第11回朝日杯将棋オープン戦準決勝 観戦記 世間の注目を集めたこの一戦 藤井五段が、いかにして羽生竜王を破ったのか、その対局の内容を振り返る。 藤井五段が強かった、しかし、羽生竜王も、さすがであった。 (初手からの…
さて、前回は藤井五段が懸命に粘り、手数はかかったものの、南九段が大量リードを守って終盤を戦っているところまでであった。 その続きである。 第10図 (第10図以下の指手)△2二馬▲3六歩△2五歩▲同 歩△5五歩▲6三歩成△4四桂打▲3七銀△1八歩打▲3…
南 芳一 九段 vs. 藤井聡太 五段 第68期王将戦一次予選 この将棋、南九段を軽々と藤井五段が倒すのではないかと思ったのが、大方の見方だっただろう。 私もそうだった。だからこそ、挙げたのである。 (初手からの指手) ▲7六歩△8四歩▲7八飛△8五歩▲7七…