羽生善治 棋聖 vs. 渡辺 明 竜王 第30期竜王戦七番勝負 第１局
待ちに待った対戦ですね。
最近羽生棋聖がタイトルを取られていることもあり、羽生棋聖を応援する声がつよいのでしょうか。
とにかく楽しみです。
開幕戦は相掛りとなりました。
下の局面は、先手の羽生棋聖が多くの駒を持っていますが、後手陣に手がついていないところです。
どこから攻めていくか。３段以上。
正解は▲１五角でした。
ここから手を付けていくのがいいのですね。
続いてこの局面。
私はよくこういう局面から、攻めが続かずに負けてしまうことが多いので、後手が優勢なのではないかと思っていました。
さて、先手が攻め続けるための一手は？４段以上。
正解は▲５五銀。
ここに銀を打って、５四の銀にはたらきかけるのですね。
これにより、▲４五桂も実現する可能性が出てきますし、銀が６四へ進出することも視野に入れているのですね。
最後にこの局面。
先手が優勢と思われますが、まだ後手陣は低く、また後手からは飛車を打てばすぐに先手に襲い掛かってきます。
さて、どう指すのでしょうか。４段以上。
正解は▲４五桂。
▲５三馬などとしないで、じっと攻め駒を増やすのが本筋ということなのでしょう。
実戦で指すのはなかなか難しいかもしれません。
かくして、羽生棋聖が先勝しました。
もっとも、形勢自体は微妙で、むしろ渡辺竜王の方が優勢な局面が多かったようにも思えました。
この先も、本当に楽しみです。
