第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選
阪口 悟 五段 vs. 谷川浩司 九段
坂口五段の捌きか、谷川九段の力か、という感じですかね。
まずは下図。振り飛車党なら一目ですね（３段）
正解は▲４五歩。
ここが急所です。
続いて下図。後手としては大事な一手があります（初段）
正解は△６六歩（下図）。
ここをおさえて角を封じるのが大切なのでしょう。
さて、ではこれに対して先手はどう指したでしょうか（三手一組）（４段）
正解は▲２四飛車△同歩▲３六角！
つりあがった香を狙ういい攻めがあったものです。
この手を見て、抑え込めそうな局面が、一転、先手も指せそうに思えてきました。
進んで下図。先手が見事のさばいたと思われる局面。ここで先手は？（５段以上）
正解は▲５六歩。
一気に攻めたい気もしますが、いったん銀を支え、△６七歩成りに備えます。
この落ち着きが大切なんですね。
以下は、坂口五段が押し切りました。
谷川九段は残念でしたが、坂口五段の巧みな攻め・捌きが見所だったと思います。
投了図
