観戦せざる観戦記

プロの将棋をもとに考えたもの

近藤誠也 五段 vs. 木村一基 九段 魂の七番勝負若手vsトップ棋士 第7局

 魂の七番勝負若手vsトップ棋士 第7局

近藤誠也 五段 vs. 木村一基 九段

ここまですべて、若手が勝利しているとのこと。

しかし、木村九段は強い・・・さてどうなるか。

 

横歩取りからねじりあって、下図で後手の攻めは?(3段)

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正解は、△9五歩。

ここに手を付けるのが、飛車を持っているときの手筋ですね。

 

続いて下図。後手はどう指したでしょうか(6段以上)

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正解は△2二角!

銀を引いて受けるのかと思いきや、角を投じました。驚きの一手です。

この後、▲2一飛車成△3一歩となりました。

さすがの受けですね。

 

続いて下図を見て下さい。後手が桂馬を3三から逃げたところです。

一見ただなのですが・・・

実は、▲同桂と取ると、△7七角成があるのです!

あの角がはたらいています!

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その後、木村九段が余裕をもって余しました。

投了図

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さすが木村九段という将棋でした。

これほどのレベルで個性を示しているのはすばらしいですよね。