第30期竜王戦2組昇級者決定戦
広瀬八段の攻め対橋本八段の厚い受け、という構図が予想されました。
まずは下図。先手のここからの3手は(五段以上)?
正解は▲3三角成△同銀▲同飛車成!
自玉も危ないのですが、先手は一気に踏み込みました。
さて、後手玉に迫ろうとする先手の次の一手は?(初段)
正解は▲8三歩。
とりあえず飛車を吊り上げれば、後手玉は寄ってもおかしくありません。
後手も取らずに△9二飛車と逃げました。
さて、下図。後手はここから3手、どう指したと思います?
正解は、△8八歩▲同金△8六歩。
なんと、金を一回引かせて、それから8六に歩をたらしました。
こういうすこし緩そうな手を指すしかないところに、後手の苦しそうな様子が感じられます。
以下先手が一気に攻めて下図。
次の一手は?(3段)
正解は、△7四馬。
これで歩を補充しておいて、どうも後手がさす手がないようです。
駒を渡さずに先手玉に迫ることができず、一方、後手玉は受けようがありません。
どこで形成に差がついたのかよくわかりませんが、とにかく、広瀬九段が見事な攻めを見せたということだと思います。