2017-10-19
三浦弘行 九段 vs. 豊島将之 八段 第43期棋王戦挑戦者決定トーナメント
この二人となると、興味を引く対決ですね。
勢いから言えば豊島八段でしょうけれども、三浦九段の強さからいえば、もちろん三浦九段が勝っても何の不思議もありません。
まずはこの局面から。
後手はどう指すのでしょうか。5段以上と思います。
正解は△4五歩でした。
先手からついてきそうなところを逆につく!
怖くてとても私には指せません。
続きまして、後手から4六に角を打たれたところ。
思いつくのは6六に角とかを打つぐらいですが、さて、三浦九段の一手は?
(4段以上)
正解は▲2五桂でした。
取られそうな桂馬を逃げながら、△5七桂成りには▲6六角を用意しているのですね。
言われてみれば分かりますが、それでもなかなか指せない手ではないでしょうか。
この後、激しいねじりあいが続きましたが、制したのは三浦九段でした。
私には、どうもずっと三浦九段がリードしていたように見えました。
終局図
私も三浦九段を疑っていた一人なので、申し訳ない気持ちは今でもありますが、どうか、頑張って、またタイトルを取ってほしいと思っています。