観戦せざる観戦記

プロの将棋をもとに考えたもの

谷川浩司 九段 vs. 阿久津主税 八段 第76期順位戦B級1組6回戦

第76期順位戦B級1組6回戦

谷川浩司 九段 vs. 阿久津主税 八段

多くの人が驚いた将棋でしょう。

下図から、先手が五手一組の攻めを繰り出しました(4段)

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正解は▲9五歩△同歩▲9三歩△同銀▲7四歩(下図)

 

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形勢は分かりませんが、後手の浮いている飛車を狙いに含めて、いい攻めのような気がします。

さて、進んで下図。実は、この局面が投了図なのです・・・

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先手からは、指す手は確かにないんですね。

あえて指すなら▲4八玉でしょうか。でも7七歩などでつぶれるのでしょう。

一気に攻めて、ここで投了ということは、おそらく何か誤算があったのだと思います。応援しているファンとしてはこの投了図はつらい気持ちになりますが、これ以上は逆転の見込みがないため投げるという、谷川流の美学なのかもしれません。